イタリア映画“Ieri, Oggi, Domani”は、ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニが出てくる、オムニバス・コメディ映画です。このブログも昨日(過去)のこと、今日(現在)のこと、明日(未来)のことを書いていきます。

2009年2月25日水曜日

Anaheim

来週金曜日から3日間、アメリカのカリフォルニア州アナハイムというところで
自然食品のEXPOがあります。
ワタクシ、食品会社に勤めているのですが、
なんと、ウチの会社もEXPOに参加することになりました。
で、私も同行することに。。。
すごい大規模なEXPOなので、会場もすっごく広いみたいです。
迷子になりそう。。。

昨年のEXPOの様子を収めたビデオ
 ↓  ↓


EXPOの公式サイト

ウチの会社名を知ってる人はFLOOR PLAN → Exhbitor Search の画面で
Keyword にウチの会社名の前半分の部分をローマ字打ちで入力し、
SEARCHボタンを押してみてください。
そうすると、ウチの会社名がでてきますので、
会社名をクリックすると、短いですが、会社紹介が出てきます。
Map Itを押すとブースの位置が示されます。

ところで、EXPOの会場って、ディズニーランドと
道をはさんで真向かいのところにあります。
もちろん、行き(け)ませんけどね。。。

EXPOに向けて、少しずつ緊張してきました。
どうか、EXPO参加の成功を祈ってください。

2009年2月15日日曜日

ある晴れた日に

今週末は暖かかったですね~。
まるでもう春がきたかのようなお天気でした。

そんな晴れた日に、私といえば、引きこもり、
武術好きのGに付き合って3本も映画見ちゃいました。。。

1本目はIP MAN。
IP MANとは実在のカンフーのマスターで、かのブルース・リーの師匠だった人。
この映画はIP MANの人生を描いているのですが、
Gによると、クライマックスの日本人将校との対決は実話ではないらしいです。
主演のドニー・イェンは最近カンフー映画のスターとして
有名になってきたそうですね。
もちろん、知りませんでしたけど。。。

2本目はPRODIGAL SON。
これは結構古い映画(1982年)で、主演はなんと、
一昔前にカンフー映画で活躍したユン・ピョウですっ!
てか、知ってる人いるのかな???
裕福な家に生まれたカンフーマニアの放蕩息子(PRODIGAL SON)は
自分が町で一番強い男だと思っていた。
実は親が手をまわして、お金を払って彼が対戦する相手に
わざと負けてもらっていたのだった。
ところが、京劇の女形のマスターに出会って、初めて自分の実力を知り弟子入りする。
そして、マスターの厳しい教えに耐え、本物の実力を身につけていく、というお話。

上記2本で取り上げられているのは、詠春拳という流派のカンフーです。

G 「詠春拳ってのはもともと女性によって作られたって言われてるくらいだから
  君もやったらできるんじゃない?」

私 「。。。」

3本目はKURO-OBI(黒帯)。
これは日本の空手映画で、主人公の2人は役者ではなく、
本物の空手家が演じています。
世界中の人に胸を張って、これが日本の空手なんだと言えるような映画でした。
素人では決して撮れなかったすごいシーンの数々。
ほんと、見ごたえがありました。
しかし。。。強い男はかっこいいですね。。。
惚れぼれしました。。。



こちらKURO-OBIの公式ウエブサイトです。
是非、覗いてみてください。

2009年2月7日土曜日

ミラノのベッカム

「知ってる?カカがACミラン残留だって。」

先日、会社の食堂でサッカー好きのOさんが言った。

「おおっ、そうなんだ?」

「ベルルスコーニ首相が感激して、
 カカはお金ではなく名誉を取ったって言ったらしいよ。」

そう。 カカの移籍問題はイタリア国家を揺るがす一大事だったのである。。。

というわけではなく、
政界だけでなく、イタリアのメディアを牛耳る、
ベルルスコーニ氏はサッカークラブ、ACミランのオーナーなので、
その喜びも当然のことである。

報道によると、カカはイギリス・プレミアリーグのマンチェスター・シティから
巨額の移籍金と年棒がオファーされていたそうである。
この不景気、一体どこにそんなお金を持っている人がいるんだろうと思いきや、
マンチェスター・シティのオーナーはアラブ首長国連邦の投資グループらしい。
オイル・マネーか。。。

「そういえば、ベッカムも期限付きのローンでACミランでプレーしてるよね?」と、私。

「ベッカム?」Oさんは顔をしかめて言った。「ベッカムなんてどうでもいいよ。」

サッカー好きの男性からはすっかり嫌われているベッカムである。

ベッカムはLAギャラクシー所属であるが、1月から2ヶ月間の期限付きで
ACミランに貸し出されている。
3月の初めにはまたLAに帰る予定だったのだが、
ACミランでしょっぱなから立て続けに2ゴールを決めて、
(LAギャラクシーでは2年でたった5本のゴールだったのに。。。)
クラブ側もベッカムに興味を示し、
本人もACミランでこのままプレーしたくなったらしい。

ACミランはLAギャラクシーよりも低い年棒(5億円)を提示しているらしいが、
それでもベッカムはACミランへ移籍したいのだそうだ。



結局、ベッカムはアメリカでは色んな意味でしっくりこなかったんだろうな。
国民のサッカーに対する関心は低いし、何といっても
リーグのレベル自体が低いのだから本人にとってメリットはない。
そもそも、どうしてLAなんて行っちゃったんだろうか?
血迷ったのか?なんだったんだろう?

2009年2月1日日曜日

嗚呼、あめりか パート2

アメリカの大学に行った時、アメリカンヒストリーは必須授業だった。
アメリカの短い歴史を南北戦争までと、
南北戦争後からG.W.ブッシュ大統領就任までとに分けて
前期、後期として、どちらかを選択できるようになっていた。
私は、後期を選択した。

アメリカには歴史はない!と豪語していた私だが、
最初の試験で38点を取ってしまい、
焦って教授に会いに行ったりしたことがあった。。。

「どうしたら、いい点が取れるんでしょうか?」と、単刀直入に教授に尋ねた。

時々、昔のマドンナみたいな恰好(Gジャンに黒いスパッツ。。。)で
授業に現れることのあった女性教授は言った。

「そうね~、教科書の各章には年表があるでしょ。
 この各項目の起こった年号と、その内容を説明できるようにしたらどうかしら。」

なるほど! やってみます!

とは言ったものの、年表は詳細を極めていた。
小さな事件でも書かれていたため、年表を元に事件の詳細を調べて、
年号と内容を記憶するのは結構大変な作業だった。

また、一般教養では社会学を取った。
色々な社会問題を取り扱う授業だった。
時々、ゲストがやってきては自分の体験を語った。

人種差別がテーマの時には、授業には黒人の50代と40代の男性2人が
ゲストとしてやってきて、自分が受けた差別体験を語った。
いかに時代が変わってきているとはいえ、
やはりあらゆる面で根強い差別が存在すると言っていた。

アメリカンヒストリーや社会学では、当時のフイルムを見させられた。
どちらの授業で見たのか思い出せないが、
ある映像が私の中で強烈に残っている。

中学生くらいの数人の黒人の子供たちが、白人の通う学校に行き、
白人の親から自分の子供を黒人とともに勉強させたくないと
ボイコットに遭い、泣く泣く学校を後にする姿だった。
沿道には警察官や恐ろしい形相の白人が彼らに罵声を浴びせかけていた。

また、歴史的な平和の大行進に参加する黒人が、まるで、動物のように、
消防で使うようなすごい水圧の水を浴びせかけらられていた。
それは、立っていられないくらいの水圧だった。
それでも、彼らは屈することなく行進を続けるのだった。

そもそも、公民権運動はアラバマ州モンゴメリに住む
ローザ・パークスという一人の黒人女性がとった行動に端を発する。

アメリカ南部には、ジム・クロウ法(Jim Crow laws)と呼ばれる
人種分離法があった。
バスやレストランなど公共の場所で黒人は白人と同席できなかった。
バスの中でも白人席と黒人席に分けられていたが、中間の席には
白人がいない時には黒人も座ってよいことになっていた。

ある時、仕事を終えたローザがバスの中間席に座っていると白人が乗ってき始めた。
白人男性が彼女に席を立つように促したが、
彼女は「立ちません。」と答えてそのまま座り続けた。
この白人男性の通報により、ローザは市条例違反で逮捕された。
その逮捕に抗議したのは、キング牧師だった。
彼はモンゴメリの黒人にバスに乗るのをボイコットするように
呼びかけて、黒人はそれに応じた。
バスの乗客の70%は黒人だったため、
バスを運営する市は大きな打撃を受けたのだそうだ。

オバマが大統領になり、初の黒人大統領という観点から注目を集めたが、
今は肌の色とか、保守とかリベラルとか言っていられないほど
重大な問題が山積している時期である。
40万人の雇用を創出するとか、キューバのグアンタナモ基地を
閉鎖するとかは、口で言うほど簡単なことではない。

一昨日のニュースでは、オバマは、経済対策として打ち出す
公共工事に使用する鉄骨はアメリカの会社のものを使用すべきと発表したそうだ。
従来、自由貿易を標榜してきたアメリカの、保護主義ともとれる政策である。

日本人が惚れるオバマだが、果たして、彼と両想いになれるのか、
はたまた、片思いの末に、すごい振られ方をするのか、
なんとなく心配なような、楽しみなような。。。

(終わり)