「知ってる?カカがACミラン残留だって。」
先日、会社の食堂でサッカー好きのOさんが言った。
「おおっ、そうなんだ?」
「ベルルスコーニ首相が感激して、
カカはお金ではなく名誉を取ったって言ったらしいよ。」
そう。 カカの移籍問題はイタリア国家を揺るがす一大事だったのである。。。
というわけではなく、
政界だけでなく、イタリアのメディアを牛耳る、
ベルルスコーニ氏はサッカークラブ、ACミランのオーナーなので、
その喜びも当然のことである。
報道によると、カカはイギリス・プレミアリーグのマンチェスター・シティから
巨額の移籍金と年棒がオファーされていたそうである。
この不景気、一体どこにそんなお金を持っている人がいるんだろうと思いきや、
マンチェスター・シティのオーナーはアラブ首長国連邦の投資グループらしい。
オイル・マネーか。。。
「そういえば、ベッカムも期限付きのローンでACミランでプレーしてるよね?」と、私。
「ベッカム?」Oさんは顔をしかめて言った。「ベッカムなんてどうでもいいよ。」
サッカー好きの男性からはすっかり嫌われているベッカムである。
ベッカムはLAギャラクシー所属であるが、1月から2ヶ月間の期限付きで
ACミランに貸し出されている。
3月の初めにはまたLAに帰る予定だったのだが、
ACミランでしょっぱなから立て続けに2ゴールを決めて、
(LAギャラクシーでは2年でたった5本のゴールだったのに。。。)
クラブ側もベッカムに興味を示し、
本人もACミランでこのままプレーしたくなったらしい。
ACミランはLAギャラクシーよりも低い年棒(5億円)を提示しているらしいが、
それでもベッカムはACミランへ移籍したいのだそうだ。
結局、ベッカムはアメリカでは色んな意味でしっくりこなかったんだろうな。
国民のサッカーに対する関心は低いし、何といっても
リーグのレベル自体が低いのだから本人にとってメリットはない。
そもそも、どうしてLAなんて行っちゃったんだろうか?
血迷ったのか?なんだったんだろう?