イタリア映画“Ieri, Oggi, Domani”は、ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニが出てくる、オムニバス・コメディ映画です。このブログも昨日(過去)のこと、今日(現在)のこと、明日(未来)のことを書いていきます。

2010年5月5日水曜日

風邪をひいたこと

遡ること約3週間前のこと。
ある日の夕方、仕事中に喉に痛みを覚えた。
その痛みを怪しみながら寝床につく。
翌朝、喉の痛みはひくどころか、
体が妙に熱っぽいことに気づく。

熱を測ると、37度台半ばだった。
あー、とうとう風邪をひいてしまったのか、と思った。
昨年の冬は、シーズンを通して全然風邪をひかなかった。
それが良い自己管理の証拠のような気がして誇らしかった。
それが、今度は高熱はでていないものの、風邪の症状がでていた。

最初から会社を休むという考えは浮かんでこない。
その週は他に用があって木曜日に休む予定だったし
それに加えて、仕事が忙しくて休む余裕がなかった。
ちょっと熱があるくらいで休むに値しない。
発熱も体がウイルスを闘っている証拠なのだから
不用意に熱を下げたりしないほうがいい。
と、どこかで読んだことを思い出した。

熱は2日間で下がった。
しかし、喉の痛みと鼻水は続いた。
激しく咳き込み続けたため、とうとう一週間後には
喉が炎症を起こして、声が枯れたようになって
ほとんど出なくなった。
高い声は全くでない。
それでも、仕事上で人と話さないわけにはいかない。
得意先に電話をして、低い、性別不明の声で話す。

アパートに戻り、声が出ないとGに相談する。
喉を冷やしたらだめだよ。
喉を温めないと、喉にいる病原菌が死なないよ。
それを聞いて、アパートでも職場でも喉元をタオルで巻いた。
かなり奇妙な格好だったが、もうなりふり構っていられない。

一杯になった屑籠をまじまじと見る。
屑籠の中には鼻をかんだ後のティッシュで山盛り状態である。
夜しか過ごさないアパートの屑籠でさえ、この有様なのだから
一体一日にどれ位の鼻水がでるのだろうと考えずにいられない。
鼻をかんだ後から、すぐに鼻水がでてくる。
一体、この鼻水というものは、どこから湧いてくるのだろうと考えた。

Wikipediaで調べてみる。
『鼻水は、鼻腔内の鼻腺、杯細胞などから分泌された粘液、および血管からの浸出液などの混合物である。風邪をひいた、花粉症にかかった場合などには、鼻や喉に付着した病原菌や花粉を殺菌し洗い流すために大量の鼻水が分泌され、鼻からあふれ出ることになる。』

そうか、鼻水には病原菌が含まれているのか。
では、鼻が出るからといってすすったりできない。
それは、折角体外に出ようとしている病原菌を体内に留めるようなものである。

3週間が過ぎ、長引いた風邪もようやくなおりそうだ。
ようやく喉の痛みは取れ、鼻水も以前ほどは出なくなった。
それでも、いまだに時折鼻をかまなければならないけれど。