ゴールデンウィークの或る日、
数カ月ぶりに出会った友人2人と嵐山に向かって電車に乗っていた。
友人のKが嵐山の竹林を散策したいと言ったからだ。
電車のアナウンスが次の駅名を告げた。
『次は太秦(うずまさ)』
誰かが言った。
「ねえ、太秦映画村って行ったことある?」
「ない。」
「私も。」
「私も。。。」
ここで3人とも太秦映画村に行ったことが無いと判明する。
「行ってみる?」
「うん、行ってみよ。」
急きょ、太秦駅で電車を降りる私達。
太秦駅から歩くこと約15分。
ようやく映画村に到着。
入口で入村料(映画‘村'のため)が¥2200だった。
高いとブーブー文句を垂れながら入村する。
映画村の中をぶらぶら歩いていたら、映画村散策ツアーの一団に出くわした。
坂本龍馬のような格好をした東映のお兄さんが、
映画村についての説明や撮影裏話をしながら
50名くらいの人を引連れて歩いている。
面白そうなので、ツアーの途中からいきなり参加してみる。
ツアーを率いていたのは、平井さんという役者さんだった。
ツアーの最後に平井さんはは言った。
「明後日は京都駅まで修学旅行生を迎えにいってきます。
これからも、私、平井チャンを応援してくださいね。」
ふうん。
映画村の役者さんは色んな事をやらされるんだなぁと思った。
そして、2日後、会社の食堂でニュースをみながら昼食を食べていたら
NHKのローカルニュースで、平井チャンが修学旅行生を京都駅で
出迎えているのがニュースになって画面に写った。
思わず、「あーーーー、この人知ってる!!!」と指さして叫んでしまった。
平井チャンは、2日前とおなんじ龍馬の格好をして、
偽物の刀で修学旅行生を斬りまくっていた。。。
下の画像はYoutubeにアップされていた平井チャン