イタリア映画“Ieri, Oggi, Domani”は、ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニが出てくる、オムニバス・コメディ映画です。このブログも昨日(過去)のこと、今日(現在)のこと、明日(未来)のことを書いていきます。

2008年7月5日土曜日

さるこじ ふらんす大統領 

あなたは外国の家庭を訪問する。
その家の人があなたを歓迎して
その国の自慢料理を何種類も心をこめて用意してくれている。
その心づくしのご馳走を目の前にして、
あなたは冷酷にも言い放つ。

「僕、オムレツが食べたいんです。
 オムレツを作ってください。」

「・・・・・」

こんな失礼なこと言う人がこの世に居るなんて想像もつきませんよね?
でも、実際に言った人がいるんです。
それは。。。

フランスのサルコジ大統領です。

サルコジ大統領が欧州委員会に出席するため
スロベニアを訪れたときのこと。
開催国のスロべニアは各国首脳をもてなすため
お国自慢の料理を作って晩餐会を開いたとき、
彼は上記のセリフを言ったそうなのです。

(注:上記の逸話は春具(はるえれ)さんといってオランダ、ハーグにある
国連の化学兵器禁止機関(OPCW)勤務されている方が出しておられる
『オランダ・ハーグより』というメールマガジンに書かれておりました。)

また或る時は、農業関係の席に出席した時、
沿道に並んでいた群衆のひとりがサルコジの差し出す握手を拒んで言った。
「俺に触るな、手が汚れる。」
すると、サルコジ大統領はすぐに言い返したのです。

「じゃあ、失せろ、この貧乏人!」

どこの国の大統領でも自国の国民に上記のような
暴言は、思っていても、なかなか吐けませんよね。



イギリスのニュースでは(確かBBC)、
貧乏人ってところが 単にidiot と訳されていましたが
彼が言ったのは、pauvre con なのです。
pauvre とは、“貧乏な”という形容詞で
con は、“馬鹿野郎”という意味です。
こんなことを福田首相が言ったとしたら、大問題になりますよね。
フランス国民は懐が深いというか。。。

極めつけは、昨年のG8サミットのときのこと。
彼はロシアのプーチン大統領と2者会談を行った後
記者会見に応じたのですが、
見るからに酔っ払っていて、
何を話したかという記者からの質問に対し
「極めて重要な話をした」と言いつつ、
内容のないことをぺらぺらしゃべるだけで
結局のところ、2人はただ酒を飲んでただけだってことが露呈したのでした。
ええ、もちろん、フランス国民には会談中は『水』を飲んだと云っております。

記者会見の模様


上記のような、人間的な話題に事欠かないサルコジ大統領を
なんだか、変な意味で、注目してしまう私です。

今回のG8サミットには、奥様のカーラさんは
なにやら、自分のCD発売の準備のために来れないようで少し残念です。
(そんなん、ありか?)

でも、サルコジ大統領にとって、もっと残念なのは
飲み友達(?)のプーチンに会えないことでしょうか???