イタリア映画“Ieri, Oggi, Domani”は、ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニが出てくる、オムニバス・コメディ映画です。このブログも昨日(過去)のこと、今日(現在)のこと、明日(未来)のことを書いていきます。

2007年8月6日月曜日

スイカの思い出


昨日、スーパーに行くと、
スイカが一玉、980円で売っていたので迷わず購入した。
冷蔵庫が小さいため、いつもは我慢しているが、
今日ばかりは衝動的に買ってしまった。
子供の頃から、スイカには目がないのだ。

五年前の夏、韓国の蔚山にワールドカップサッカーの準々決勝戦を見に行った。
しつこくFIFAのサイトにアクセスし、執念でチケットを取ったのである。
試合の前日に蔚山に到着した。
関東在住の友人とはその日の夜、宿泊先の民宿で合流する予定だった。
友人より先に着いてしまい、暇だったので、一人で街をぶらぶらすることにした。

大きな橋を渡って、しばらく歩くと、露天市場に紛れ込んだ。
物珍しげに市場を見て回る。
野菜、魚、雑貨、服など、色々なものが路上で売られている。

しばらくして、びっくりするほど大きなスイカが売られているのを見つけた。
値段を見ると、なんとたったの5000ウオンである。
その当時の為替レートで計算すると、日本円でたったの500円ほどである。
まさにスイカ天国である。
その時ほど、韓国に永住したいと思ったことはない。

今でも、スイカを見ると、蔚山で見た大きなスイカと
5年前のあの熱かった夏を思い出すのである。

2007年8月4日土曜日

オポチュニティ・コスト


大学の授業で必修授業だったミクロ経済にはとても苦労した。
何も知らずに、特に難しいといわれるドクター・ペイジの授業を取っていた。
あとで聞くと、皆、彼の授業を取るのを避けていたとのこと。

一応、テキストはあったものの、彼の授業では扱う内容は
テキストに書かれていないものがほとんどだった。
授業で配られるプリントと、黒板に書かれることがすべて。

ちんぷんかんぷんでも、一応書き写す。
いや、実際、あまりの悪筆に何が書いてあるのか判読できない。
アルファベットに見えないのである。
仕方ないので、見える通りに書いてみる。
まるで、写生である。

それでも、抜群に頭の切れるチューターに
放課後何度も教えてもらったおかげで、
終わってみると、奇跡的にAの成績をもらえた。
そんなわけで、必死に勉強したミクロ経済であるが、
いまとなっては、よく覚えてない。(苦笑)
しかし、ひとつだけ覚えているのが、Opportunity Costである。

日本語では機会費用と訳されているようである。
機会費用(きかいひよう opportunity cost)とは、
選択されなかった選択肢のうちで最善の価値のことである。
逸失利益とも呼ばれる。

難しそうに聞こえるが、なんのことはない、至って簡単である。
たとえば、Aは大学に進学した。就職する道もあったのにである。
この場合のOpportunity Costは、
働くことによって得られたと考えられる利益である。

もっと卑近な例で言うと、
フレンチレストランに行ってしまうと、
よっぽどの大食漢でないかぎり、
おいしい中華料理を食べに行く機会を逃してしまう。
この場合のOpportunity Costはおいしい中華料理である。

人生は選択の連続である。
何かを得ることで、何かを失っている。
それでも、いつも自分が行った選択は、
最良の選択だったと信じたい。

最近、恋愛について、Opportunity Costを考えてしまうわけで。。。