イタリア映画“Ieri, Oggi, Domani”は、ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニが出てくる、オムニバス・コメディ映画です。このブログも昨日(過去)のこと、今日(現在)のこと、明日(未来)のことを書いていきます。

2008年12月24日水曜日

簡単でおいしいチーズケーキ

私がNY市に住んでいた頃、部屋にいる時はいつもテレビをつけっぱなしにしていた。
いつも見ていたのは、NY1という、NY市のニュースを主に流すチャンネル。
それから、時々HBOのドラマ、それに、フード・チャンネルという、
一日24時間、食べ物に関連する番組を流すチャンネルだった。
日本に帰って残念に思ったことの一つが、このフード・チャンネルが見られなくなったことだった。

私が最初に興味を持ったのは、エメリル・ラガッシというシェフの番組、
エメリル・ライブだった。

このエメリル・ライブとは、スタジオに招かれた観客の前での料理の実演(ライブ)と
エメリル・バンドいう名前のライブ演奏という2つのライブで構成されていた。
エメリルは料理だけでなく音楽の才能にも恵まれ、有名な音楽大学に誘われたこともあったらしい。
結局、その誘いを断って、料理の大学に進んだのだが、
この番組は彼の両方の才能が表現できる番組だったに違いない。
彼は料理やお菓子の仕上げにかける塩や、粉砂糖などを、
気合いを入れて、勢いよく、BAM!BAM!(バン、バン)と言いながら振りかけるので有名である。

よく、昔の『料理の鉄人(Iron Chef)』の再放送もこのチャンネルでやっていた。
道場さんとかが料理をつくっているのをよく見た。
このチャンネルが独自にアメリカ版の『料理の鉄人』を作って放送もしていた。
このチャンネルに番組を持つ、ボビー・フレイに、マリオ・バタリ、
そして、日本人の森本マサハル(漢字不明)が鉄人だった。
マリオのレストランはNY市にあったが、一度も行かなかった。
行ってみたかったなぁ。。。

今日、ご紹介する、レイチェル・レイは、私が大学を卒業したNY州北部の町の近くの出身だった。
同じ北部の、あの同じ空気を吸っていたのだと思うだけで、なんとなく親近感がわくものである。
レイチェルには2つ番組があり、『30分でごはん(30 Minite Meal)』と
『1日40ドル($40 A Day)』であった。
文字通り、30分間で料理を作る番組と、もう一つは旅行先で1日に$40の予算で
朝食から夕食まで、美味しいものを食べるというものであった。
前者の番組では、作りながらしゃべる、しゃべる。
いつも、よくあんなにしゃべりながら料理が作れるものだと感心していた。
後者のほうは、観光しながら、地元の人においしくて安い店を聞いて行ってみるのである。
15%のチップを支払うアメリカにおいて、チップを入れて$40の予算で
3食を食べるのだからすごい。
しかも、結構おいしそうなものを食べている。
そういや、レイチェルって、イタリア人と結婚したっけ。
それが、とても羨ましかった覚えがあるのだった。はは。。。

インターネットのお陰で、フード・ネットワークの過去の番組は
ウエブサイトで見られると知ったのは、最近のことである。
レイチェルが作る、簡単、安上がりのチーズケーキです。

2008年12月8日月曜日

変わらないビートを刻んで。。。

数日前にHugh CornwellのCD、"Hooverdam"をAmazon.comで買った。
2枚買えば10%OFFキャンペーンだったので、格安で手に入れた。
HughはThe Stranglersのオリジナル・メンバーで、
20年近く前にバンドを脱退してからはずっとソロ活動をしている。
このところ、Hughからご無沙汰気味だったが、
久しぶりにHughの今年リリースされたこのHooverdamを聴いて驚いた。

年をとってメローになったのかと想像して聴いてみたら、
とんでもないことだった。
最小のユニットで演奏していることもあり、音はかなりシンプル。
彼はギター&ボーカルを担当し、
あとはベースの若い女性とドラマーのたった3人だけ。
シンプルだが、ロックの原点に戻ったような元気で小気味よい曲が並ぶ。
かなりかっこいい。



もちろん、風貌は年をとっている。
50代後半のはずである。
でも、何歳になっても精神に宿るロック魂は変わることはない。
まだ、ロックやってるの?って聞かれても
年取ったら人間丸くなるものだよ、なんて言われても。
またいつもの変わらないビートを刻んでいるのかい?なんて聞かれても。

私の心の中にもいつもロックは熱く流れている。
普段は隠れているけれど。
まるで地下を流れる高温のマグマみたいに。
私の心がぴょんぴょん飛び跳ねた。
Hughが刻む変わらないビートに乗って。

このHooverdamはCDとDVDの2枚組である。
DVDにはBlueprintというタイトルがついていて
HughのインタビューとCDに収められた曲のスタジオ演奏を見ることができる。

2008年12月3日水曜日

めでたい話


「Iが帰国するらしいんだ。」
「え~っ、そうなの?」

Iは数年前にヨーロッパの某国からアメリカにやって来た。
アメリカ市民になるために、彼はアメリカ海軍に入隊して1年過ごした。
3年前に出会ったころの彼はアメリカの結構いい大学を卒業して
丁度会社で働き始めたところだった。
そして、彼にはアメリカ人の気立てのいい彼女もいた。
その彼が帰国するというのだ。

「国に帰ってどうするの?仕事は?彼女とはどうするつもり?」

矢継ぎ早に質問する私に、Gは説明した。
Iはアメリカ人の彼女とはしばらく前に別れていた。
久しぶりに短期間母国に帰国したIは、そこで運命の女性と出会い
更に仕事も見つけて帰国することにしたというのだ。
そして、近々結婚する予定なのだという。

話題を変えて、数ヶ月前に帰国したSについて尋ねる。

「そういえば、Sは元気にしてるのかな?」
「ああ、Sね、今度結婚するらしいよ。」
「えええ~~~!!ホントに?」

Sとはアメリカにいる時に時々一緒にご飯を食べたり
映画を見たりしたものだった。
とても優しい人だったが、彼女ができないでいた。
いつも私は、あんなにいい人にどうして彼女ができないのだろうと思っていた。

「でも、Sって3か月前に帰国したばかりだよね?なのにもう結婚だなんて。」
「3か月の間に結婚相手をみつけたんだよ。」

立て続けに2件も結婚話を聞いてびっくりした。
しかも、2人とも相手に出会ってすぐに結婚をきめたようなのだ。
運命の相手に出会うと、すぐに結婚って決められるものなのだろうか。
出会ってすぐに運命の人だとわかるのだろうか?

フランスではこんな諺があるようだ。
Les mariages sont ecrit dans le ciel.
数年前に買ったワイングラスに書かれている言葉である。
「結婚は空に書いてある。」
すなわち、結婚は運命で決まっているという意味なのだろう。

私の結婚も、私が知らないだけで、すでに決められているのかもしれない。
というわけで(?)、結婚が決まったら、すぐにお知らせします。
何もお知らせしない間は結婚が決まっていないとご理解ください。。。