イタリア映画“Ieri, Oggi, Domani”は、ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニが出てくる、オムニバス・コメディ映画です。このブログも昨日(過去)のこと、今日(現在)のこと、明日(未来)のことを書いていきます。

2009年4月17日金曜日

There is something about her ~ Susan Boyle


今、一番YOUTUBEで見られているビデオらしい。
スーザン・ボイル。(←見てみて!)
ブログ上にビデオを貼れないのが残念。

イギリスの Britains Got Talent 2009 という番組。
イギリスの各地で行われ、一般人が出てきて自分の芸(おもに歌)を披露して
3人の審査員から合格をもらうと、全国大会にに進めるというもの。
全国大会で勝ち抜くと、即、デビューにつながるのだ。
方式は、アメリカン・アイドルなんかと同じ。
審査員には、辛口、毒舌で有名なイギリス人
プロデューサーのサイモン・コーウェルがいる。
彼はいつもあまりにも正直に批判するものだから、怒り出す出演者もいるくらいだ。

スーザン・ボイルがステージに現れた時、
審査員を含め、会場の観客の反応は、
何、このオバサさん?よく、出てくるよ的なものだった。
はっきり言って、決して美しくない、ていうか、
頭はぼさぼさ、白髪交じり、太っているし、外見はパッとしない。
男性にキスされたこともないらしい。。。
スコットランドの片田舎から出てきた独身、無職。

意地悪くサイモンが年齢を聞く。
47歳と答え、腰を振るスーザンに、観客もあきれ顔。

「夢は?」と、サイモン。
「プロの歌手になりたい。」
「どうして今まで夢がかなってないんだい?」
「チャンスがなかったから。」
観客も、歌手になりたいだなんてよく言うよというように
完全に小馬鹿にして斜に構えて彼女の話を聞いていた。

そして、彼女の歌が始まった。。。。

彼女が歌い始めた途端、審査員と観客の表情が変わった。
観客が次々に立ち上がり、拍手をして声援を送る。
あの毒舌のサイモンさえも、歌が始まるとうっとりして聞いている。

歌い終わると、スーザンはたくさんの観客の前で歌えたことに
満足してステージを去ろうとする。
審査委員に呼び戻され、最高の称賛を与えられる。

なんていうか、すごくきれいな歌声なのだ。
天使の声、そういう人もいる。
私も思わず、8回くらい立て続けにビデオを見てしまった。
そして、思わず涙が出てきてしまった。
歌っている時の嬉しそうな表情!
すごいよ、スーザン、本当に感動した。

歌声も、素晴らしいけど、なんなのだろう、
思わず自分の身に置き換えて考えてしまった。
人生って面白い。
明日、どんなどんでん返しが起きるかもしれない。
突然、私やあなたの上に、天使が舞い降りてきて微笑んでくれるかもしれない。
そう、思った。