2008年1月8日火曜日
Heaven or Hell? (その1)
確かあれは、今から10年ほど前のある日のこと。
ぱらぱら雑誌をめくっていたら、ある広告が目にはいった。
「占い-貴女の結婚年月日をお教えします。鑑定料、今なら特別に5000円」
結婚する日付がわかるなんて、なんて具体的な占いだろうか。
ちょうど失恋直後だった私は、日付がわかればその日を信じて頑張れるに違いない、
そう考えて、さっそく、生年月日などを紙に書き、
鑑定料の5000円を同封して占い師のもとに送った。
それからしばらくして、占い師から私の結婚の日付と運勢の鑑定が届いた。
鑑定によると、その時から約2年後の12月に私は結婚することになっていた。
その時、男性の影など少しも見当たらなかったが、
2年もあればきっと運命の男性とめぐりあい、
そして結婚することになるに違いない。
なんだかほっとし嬉しくなった。
しかし、その後、課外活動(仕事後の文化的活動?)が忙しくなり
すっかり占いのことは忘れてしまった。
鑑定から1年半以上も経った或る日のこと、例の占い師からまた手紙が届いた。
手紙にはこう書いてあった。
「貴女の結婚予定日まであと3か月に迫りました。(略)
このことに関し、あなたにお伝えしたい重要なことがありますので、
お電話ください。」
そう言われると、異常に気になる。
重要なことって何だろう?
しばらく考えた末、私はこの占い師に電話することにした。
(続く)